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専門家 東電の工程表に二つの問題

2011年04月21日
 
【新唐人日本2011年4月22日付ニュース】東京電力は17日、放射線物質の収束に向けて工程表を示しました。2段階に分けて、放射線量を大幅に収束させるまで6~9ヶ月かかる見通しです。それでは、計画とおり達成できるのでしょうか。残された問題はないのか、専門家の分析を見てみましょう。
 
李旭彤 核安全専門家
「工程表には二つのステップがあり、先ずは中期的課題として、原子炉と使用燃料プールの冷却。次に 放射線物質を閉じ込め、放出ルートを管理することで、大気、土壌への放出を抑制します。長期的な課題としてはコンクリートで原発を完全に封鎖します。でもこれは最終処置ではなく、事故後の処理方法に過ぎません。最終的には全ての貯蔵プールから燃料を取り出し、固体廃棄物と放射線物質濃度の高い汚染水を本格的に処理しないといけないからです」
当面の取り組みの中で、二つの問題について触れていないと指摘します。
 
李旭彤 核安全専門家
「今の計画から見ると、大気への拡散と放射能を帯びた汚染水の海水および地表水への流入を主に考慮しています。この中にある問題が一つ、3号機と4号機でも汚染水が発見され
放射線物質濃度が比較的高いのです。この計画では地下水の汚染に触れていません。この問題は他に計画が、あるのかどうかは知りません。もう一つの問題は6万トンの放射線物質濃度の高い、汚染水の処理方法に触れていません。汚染水の量は増えつつあります。放射線物質濃度の高い汚染水の場合、その処理も大きな問題です」
 
また、2号機の取水口付近の海水に含まれる放射線物質の濃度が16日、突然大幅に上昇。原子炉の岸壁に新たな裂け目ができた可能性も排除できないと指摘します。
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(中国語)

 

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